自動車スクラップとシュレッダーダスト
昨今、我が国では使用済み自動車が、年間約500万台にものぼると言われています。中古車としての輸出分をのぞくと、400万台以上が、解体対象の車両としてスクラップされています。先の項でも説明したとおり、使用済み自動車は解体屋によって、使えるパーツを取り外し、それらのものは修復作業を経て販売され、新しい製品の部品として再利用されます。しかし、中古部品を取り外した後の車体は、ガソリンやオイルなどの液類、バッテリーを取り外した後に、ボディースクラップされます。ボディースクラップは、フロントガラスやシートなどを含んだまま、金属原料として流通し、シュレッダーダストを経ることによって、再資源化されるのです。

自動車リサイクル法/沖縄県

シュレッダーダストは自動車のスクラップにおいて最終的におこなわれる作業です。この行程で、金属類を最終回収すると同時に、ガラスくずやプラスチック類などを分別します。金属類とは異なり、これらは再利用することは難しく、決められた場所に埋め立て処分をします。これが自動車のリサイクルシステムです。

山梨県/自動車税Q&A

近年の問題は、シュレッダーダストの埋め立て処分費が非常に高騰しているということでしょう。先にも述べたとおり、解体される廃車が年間400万台以上も出ているのが現状なのです。可能な限り、使用できる部品を回収再利用したとしても、最終的に埋め立て処分しなければならない廃棄物の分量がものすごい勢いで増えているのです。

廃車 手続き

処分場の必要性は年々高まっていますが、地価の高騰や、近隣住民が訴訟をおこしたりなど、容易に埋め立て地を獲得することはできません。そのため、シュレッダーダストをおこなう費用を、自動車の所有者から回収したりという方法も模索してきました。一時期不法投棄が増えたのもこれが原因です。しかし、この現状は我々日本人自身が招いた結果であり、今後の課題であると言えるでしょう。