自動車インセンティブとMOTTAINAI運動
「MOTTAINAI運動」というのを知っていますか?ケニア人で初めて環境分野のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性ワンガリ・マータイさんが、日本の言葉である「勿体無い」をスローガンに掲げた運動です。もともと「勿体」は仏教用語で、世界中のものはすべて持ちつ持たれつの関係であり、それ単体で本体と見なすべきではないという考え方です。そこに「無い」という単語を付け足し、さらに意味が転じて、現代でも使用されている「ものの価値を十分に生かさず無駄になっている状態」を指すようになりました。



自動車インセンティブも、基本的にはこの考え方が根底にあるはずなのです。昨今叫ばれている、大気汚染や地球温暖化問題への対策として、世界各国で様々なインセンティブが考えられました。エコカーに対する減額措置も、もとはそういった環境問題への配慮から成立したものです。

春日部市/軽自動車税(登録・名義変更・廃車手続き)

しかしこれまでは、新車を購入することに対する報酬のみで、中古車の処分を義務づけるものではありませんでした。それに対して2000年以降、欧州や日本において、「スクラップインセンティブ」という制度が成立したのです。それぞれの国で、制度の差違ははあれども、基本的には「古くなった自動車をスクラップにして、新たにエコカーを購入した人に優遇措置を施す」というものです。

軽自動車税(原付バイクの手続きなど)

しかし、運用においては、結局のところ、経済活性化が念頭におかれ、自動車業界が新車を買わせたいだけの法案と化してしまった部分もあります。考えてみれば、まだまだ使える従来車をわざとスクラップにして、新車を買うという行為自体、実に「MOTTAINAI運動」に反しているのです。エコカーを購入することが、環境にやさしいのではありません。結局のところ「MOTTAINAI運動」の根本的な部分である、ゴミの削減、再利用、再資源化ということを考えれば、我々ドライバーの意識改革こそが、本来のあるべき姿なのだと思います。